朝から 出勤する純也に 朝食を用意して。

「午後には 私も 行くからね。」

玄関で キスをして見送る。


昨夜 純也に抱かれて 何度もキスをして。

優しく 私の身体を這う 純也の指に

私は 甘く反応していた。

もし 強く求められたら 許していた。


肌を 触れ合う 安らぎに 包まれて。

一つになる歓びも 欲しくなる私。


純也が 無理に 求めないから?

優しさに ほぐれていく心は

もう 純也で いっぱいなのに。


「まりえ。愛してる。」

玄関で 見送る私に 純也は言った。

ギュッと 私を抱き締めて 顔を見せないで。


答えの代わりに 私から 唇を合わせて。


こんな朝のまま 一緒に 仕事 できないよ。