フラフラと歩く私に結局ついてきた蓮。病院までいつもは20分くらいなのに怠くて足が出ないせいか倍の40分かかってしまった。それにもかかわらず蓮は私のスピードに合わせて、時々フラッと転びそうになる私を支えてくれている。

病院に着くと椅子に座らせられて、蓮が受付をしてくれた。珍しく外来の方についているらしいかけるさんがこっちに気づいたのか近づいてきた。私はここまで歩いてきたので体力が限界を迎えていて喋るのも億劫だったからかけるさんが来てもボーッと見ることしか出来なかった。

そんな状況を見て蓮がかけるさんに状況を説明してくれて、龍斗先生にも連絡していることを話していたのは聞こえた。それ以外は曖昧で、とりあえず体力回復に努めた。かけるさんが離れていくのが見えて、蓮を見ると

蓮「診察室のベッドでカーテンして寝てていいって。用意してきてくれるみたいだからもう少し待ってな」

という蓮。私は順番大丈夫なのかななんて考えてたけどそれどころじゃないくらいに自分の体のしんどさが増していった。

その後すぐにかけるさんが車椅子を持ってきて、私に乗るように言ったが、そんな体力がなく、かけるさんに移乗介助してもらい、なんとか車椅子に乗ったけど座位を保つのも辛かった。そのまま診察室に入ったけど私の診察の番が来た訳ではなく、ベッドで少し待ってて欲しいということだった。ベッドに横になるのもかけるさんに手伝ってもらって、ベッドのカーテンを閉めてもらった。すぐに次の患者さんが入ってきたけど、私はすぐに眠りについた。