20時。
スーパの買い物袋を下げたまま、玄関で靴を脱ごうとした時に一本の電話が入った。
「はい、お疲れ様です。」
「あー、お疲れ様。松川です、今少し時間ある?


 私は買い物袋を机に置き、床に座った。
「はい、いかが致しまたした?」
「ちょっとシビアな話になるんだけど、やっぱり直接話したほうがいいかも。明日会社来れる時間帯ある?」
明日は夕方から明石に行く予定だったから、午前中なら大丈夫だ。
「おっけいらじゃあ明日準備できたら会社来てください、あ、そういえば新作のチョコレート買った?」

 たわいない話をして、松川さんとの電話を終えた私はお風呂に直行した。だか、明日の話の内容が気になって落ち着かない。
「早く寝よう。」
夜ご飯を軽く済ませ私は目を閉じた。