〜春樹編〜

 俺は毎日あいつを見るたびに悲しくなる、俺をみるあいつは「先生」でしかないからだ。


 いつからあいつを意識し始めたのか、いや…きっとどこで好きになったのかなんて分かってる。


 けどそれを知らないふりにしてるだけだ…
この関係を壊したくない、そんな思いから今まで我慢し続けてきた。

 
 それが今では限界に達しているようだった、今はあいつを美花を見るたび、「抱きしめたい」「触りたい」と言う欲求が強すぎる。


美花「せ、…春樹さんおはようございます!」


春樹「お前いいかげん慣れろ笑」


美花「ごめんなさい、私の中ではずっと先生なので、えへへ…」


春樹「…先生」


美花「?あの…」


   お前はいつでも俺を先生と見るのか…

美花「今日ほとんどの皆、家にいないのでガランっとしてますね〜凛達も保育園だし笑」


春樹「ああ、」


美花「…」


春樹「…」


  てかお前洗濯の続きは?


美花「あ!そうだった!ありがとうございます!」


   美花はすぐに庭にはしっていった。


春樹「全く変わんねぇな笑」


  俺も諦めた方がいいのかもな…


  ピリリ〜


  電話が鳴った。


春樹「はい、もしもし」


広『おれだけど今いいか?』


春樹「ああ」


広『お前今でもまだ美花が好きか?』


春樹「当たり前だろ、簡単に諦められるならとっくにやってる」


春樹「お前はあきらめられんの?」


広『おれは…きっと無理だと思う、美花に振られたら多分踏ん切りは着くと思うけど、』


春樹「そんな事したら関係崩れるよな…」


広『だよな…』


春樹「てかお前何しにかけてきたんだよ、」


広『休憩中だから暇そうなお前にかけてみた』


 お前の方がよっぽど暇じゃねぇか


広『春樹、おれ前に進んでみようと思うんだ』


春樹「は?」


広『あいつに告白するおれの今までの思いを美花に伝える、関係が崩れても…じゃねぇと俺が…耐えられねぇから、これが本当に伝えたかった事笑』


春樹「…」


広『応援してくれよ』


春樹「…」


広『…じゃ』


   ピッ


  あいつは、俺より大人だったんだな俺はだれよりもガキって事か…


春樹「は…笑…美花が欲しい」




       〜春樹end〜