〜双子編〜

凛「お父さん!お仕事手伝う!」


稟斗「俺も!」


暁「それじゃあこれにハンコしてくれ、ここにポンッて押すだけ、分かったか?」


凛「「うん‼︎」」


潤「いい光景だな」


新「ああ」


凛「お父さん喉乾いたから飲み物持ってきていい?」


暁「ああ」


凛「稟斗取りに行こう!」


稟斗「ああ!笑」


暁「あまり走るなよ」


凛「「はーい!」」


稟斗「ふふ〜ん…ん?これ誰の弁当?」


凛「ん?これ…春樹おじちゃんと明おじちゃんのお弁当だよ?」


稟斗「お弁当無かったら困るよね?」


凛「うん!困る!」


稟斗「それじゃあ届けに行こう!」


凛「でも道わかるの?」


稟斗「お母さんに、春樹おじちゃんの仕事場の道を、紙に書いてくれたからそれを見たら分かるよ!」


凛「それじゃあ今から行こう!」


稟斗「賛成」


  飲み物をそっちのけにしてお弁当を最優先した双子だったのです。


稟斗「皆にバレたらお届けできないから内緒で行こう」


凛「うん笑」


組員「?お嬢達どこに行くんだろ?」


   それから地図の通りに進んでいったが、途中で分からなくなり迷子になってしまった。


稟斗「ここ地図と違う道だ、」


凛「え、なら来た道戻ろ」


稟斗「覚えてる?」


凛「覚えてない…」


稟斗「…うう…お父さん…」


凛「お母さん…」


凛「「会いたい〜!うわぁーー」」


美花「?!凛、稟斗?」


桃「どうかしましたか?」


美花「あ、ううん」


暁「稟斗、凛?!」


潤「?どうかした?」


 そう、暁達はやっと二人がいないことに気づくのでした。


凛「「お母さん〜お父さん〜ううん〜」」


おじいさん「どうかしたのかい?」


凛「うう、み、道に、ヒック迷って〜お母さんー」


おじいさん「おやおや、お母さんとはぐれたの?」


稟斗「ううん…ヒックおじちゃんにお弁当届けたくて…ここに行きたいのに…道にヒック…迷って」


おじいさん「どれどれ…ここか、それなら途中まで案内しよう」


凛「え、本当に?」


おじいさん「ああ〜さ、おいで、」


凛「ヒック、ヒック…稟斗、行こう」


稟斗「うん」


  それから僕たちはおじいさんの後について行った。


おじいさん「ほれ、ついたぞ」


稟斗「本当だ!ありがとうおじちゃん!」


おじいさん「はいはい、もう道に迷わんようにな〜」


凛「「うん!」」


稟斗「よっし!お弁当私に行こう!」


凛「うん!!」


       双子END