「ここのシーン、もうちょっと動きが欲しいな〜…」 なんて現場が揉めてる中で、俺は地味子への怒りを沸々と募らさせていた。 「ちょっと君!」 今度会ったら絶対あの眼鏡取ってやる…… いや違う!まずは連絡先から…… 「おい、翔馬!監督に呼ばれてんぞ!」 「は?」 隣の入谷の声に前を向けば、監督に白井咲良、他の出演者、スタッフが全員俺を見ている。 えっと… 俺なんか、やらかした…?