翔太「ゔ……くうらいぃ、苦しいよぉ、」


空雷「すまん翔太。俺が甘かった。
隊士の中に妖がいたとは…不覚をとった。」


翔太「空雷のせいじゃない…
僕も…嗅覚休ませてたから…
自己責任……。」


山崎「空雷、看病ならわいにまかせぇや。」


と言い、手際よく看病していく山崎。


山崎「これでええやろ。
目、離さんでな。」


空雷「感謝する。
翔太、もう少し我慢してくれ…」



〜数分後〜


近藤「空雷くん!翔太は…翔太は大丈夫なのか!?」


空雷「あぁ、拒否反応は起こしていない。」


沖田「良かったぁ…」


藤堂「本当だぜ…」


その瞬間。翔太の体を白い煙が

包んだ。


空雷「翔太っ!」


煙が晴れると、狐の耳としっぽをつけた

翔太がいた。


藤堂「翔…太?」


沖田「その耳としっぽ…」


近藤「狐?」


空雷「なるほどな。狐の妖か。
今の翔太は妖鬼だ。
…最強になった訳か。」


近藤「どういうことだ?」


空雷「鬼は的身体能力、
妖は五感が優れている。
そのふたつが合わさると…」


土方「最強って訳か。」


沖田「土方さん!いつの間に…」


土方「さっき来たんだよ。」


空雷「でも…これで妖から狙われても大丈夫だな。」


藤堂「なんでだ?」


空雷「妖は強いものに従う…
ということは?」


沖田「最強の翔太は妖の頂点…」


藤堂「みんな翔太に従う…ってこと?」


空雷「そうだ。
翔太、悪いが血を貰えるか?」


翔太「…?いいよ。
はい。」


翔太は自分の腕を切り、血を容器に入れた

空雷「暫くここを空ける。
翔太のこと頼んだ。」


土方「…あぁ、」