私ばかりが恭に迷惑をかけていると思っていた。

いつもうまくできなくて、すぐに具合が悪くなって、恭に迷惑と負担ばかりかけていると思っていた。

でも、私が恭のそばに存在する理由がちゃんとあったと知って私の心が満たされていく。

今まで抱えて来た申し訳ない気持ちが、恭の言葉で簡単に癒された。


「鈴」
「・・・?」
「いつだって俺はここにいる。」
「・・・」
「いつだって戻ってくればいい。あの部屋は鈴の部屋だ。」
「・・・」
「苦しくなったらいつだって俺を呼べ。」
恭の言葉に泣きながら私は頷いた。