それからというもの準備は着々と進んでいく。



「華ちゃーん!サイズ測らして!!」

「はいはーい!!」


衣装は結構本格的で、美丹のお姉ちゃんが劇団員らしくて衣装をちょっと借りてたりするんだって!



「ねぇねぇ!みりとくんとキスシーンあるでしょ??」




「っえ!?!?!?!?!?」



「美優・・・なんで教えてくれなかったのぉ!」



脚本は国語が得意なメンバーが考えてるんだけど、美優もその中のひとり。



「別に隠してたわけじゃないの!!まぁ優勝するには・・・・ね?」



ま、まじか・・
確かに優勝はしたいと思うけど・・



「んま!ふりでいいんだからさ!」


そうだけど・・・



想像するだけで恥ずかしい。

ーー・--・--・--・--・--・-・--・



「あぁなんて美しい。白雪姫!私のキスでお目覚めを・・・!」



そうやって顔が近づいてくる。



その顔は・・・・・



ーー・--・--・--・--・--・-・--・



「華?何顏真っ赤にしてんの?」


「え?!あっごめん。」


やばい言えない。







キスする妄想の顔が、か、粕谷先生だったとか・・・・!