「はーちゃーん!!!」


「はーくん!!!」


私たちは昔からずっと一緒にいた。
駿斗は私のことを『はーちゃん』って呼んで、私は駿斗の事を『はーくん』って呼んでいた。


マンションのお隣さん同士で、誕生日も奇跡的に一緒。



「あのね、ママ、華と駿斗くんはずっと大事な関係であって欲しいの。」



大事にしなさいよ。と人生で何回言われてきたことか。


「はーちゃん、僕はーちゃんのこと好き!大好き!」

「私も好きだよ!」



でも昔は・・・・・


「華。こっちおいで。」


「泣かないでいいよ。華が正しいから。よしよし。」


そうやって頭を撫でる

私はこの人の事が思い出せない。
なぜかはわかってる。私に何も言わずに、この街を出て行ったから。



「これあげる!」


そういってその人がくれたのは


「わぁ!!お花のかんむりだぁ!!」



「それはね____」