やっぱり駿斗にとって私ってそんなもんなのかな?

いくら好きになっても振り向いて貰えないのかな?

「なんで、 なんで嘘つくの?なんで思わせぶりなことするの??なんで…?」



「いやだから、俺は華のことが」



「私ね、好きだったんだ。駿斗のこと。でももう辞めるね」


私はいたたまれなくなって飛び起きて、部屋を飛び出した。



外は雨が降ってる。
まるで私の心みたいに。


泣きたくないのに涙が出てくる

私ってほんとに残念な子だなぁ



「先生。助け、て、」


何故か分からないけど、先生に助けを求めていた。

それに、そう言った言葉が誰かに聞こえているはずがなかった



なかったのに



「呼んだ?俺の事」


上をむくと粕谷先生が息を切らして傘をさしてくれている。



なんで、なんでなんで?


なんで私の辛い時は、先生が傍にいるの?


「何があったの?」

私は何も言えない。

「岡部だろ??」


首を縦に振る


「多分明日冷静に話したら大丈夫だからさ。今日は帰ろう?」



「なんでなの、」



「ん?」




なんで先生からあの匂いが



あの記憶を呼び覚ます匂いが



「シロツメクサ______」