駿斗side
*☼*―――――*☼*―――――


「岡部って小野のこと好きなの?」


そうやって質問してくるのは、誰もが認めるイケメンの粕谷先生。



「だったらなに?」


「先生に向かってタメ口はいけないなぁ」



「そんな説教なら終わってくんね?」


交流終わっちまうじゃねーか。


「別になそんなこと言いたいわけじゃないけど。岡部よりも俺の方が、華と幼なじみだから。」


「はぁぁ?」


そんなわけないと記憶を思い返す。







「はーくん!四つ葉のクローバー見つけたー!」



「はーちゃん!僕も見つけたよー!」



「じゃあー、華にはこれあげる」



あれ誰かいる…??


「ありがとぅ!なな兄!わぁぁ!お花のかんむりだぁ!」


「それはシロツメクサっていうんだよ。」


なな兄?だれだっけ、






「今までありがとうねー!駿斗くん!」


「うん!またね!」


「じゃあ粕谷さん、向こうに着いら連絡頂戴ね?」


「ええ。ほら、七音もご挨拶!」



「はーくん?大人になったら会おうね。それまでは華を守ってあげて。」




「うん!!なな兄!僕華のこと守る!!!」




あ、なな兄……あれから会っていないな…


「お久しぶり、はーくん」



んん??こいつまさか



「覚えてない?俺のこと」


「ま、まさか。ななに、い?」


「ピンポーン。ということで、華は俺が渡さないから。よろしくー」

は??

はぁあ意味わかんね。


俺の物にするっての。

大体なな兄は華のこと裏切ったんだから。