「奏多っ!!!!」


俺の前に天使がやってきた。


「は、て、え、ええぇ!!」


俺は絶望的にダサい声を出しながら華と手を繋いでゴールする。

正直状況がのみ込めないで居たけど、華はゴールした途端に体育館の裏に俺を引っ張っていった。


「っちょ、ま、待って待って!!」


「あ、ごめん!!!!あのほんとにごめん!」


そう言って頭を下げながら見せてきたのはクジ。

そこには…

«異性の好きな人»

俺はもはや驚くことも出来ずに、ただ口を開けていた。


「え、華俺のこと「ほんっとにごめん!」


え?


「七音の所にはもちろん行けないし、あ、七音って言うのは、私がつ、付き合ってる(コソッ

駿斗にこれをやってもらうのは色々申し訳ないと言うかなんというか…

しかもみりとも色々あって…!

それに愛川会長には絶対頼みたくないし!!!

他に仲がいい生徒会の小野寺くんとかは彼女いるし~泣」


そこまで一気に言った華は息切れしてたけど、そんなのどーでもいいよ…


「俺、ちょー嬉しかった…」


「え、?」


「あ、いやっごめん。何でもない。」