その瞳があまりにも本気すぎて、華のお父さんがシロツメクサの花かんむりの作り方を教えてくれたんだ。
華のお父さんの病状は悪化する一方で、もしもの事があった時のために色々父さんたちで、決めたらしいんだ。
まずは、来期の社長は俺になるという事。
次に、華たちの生活は父さんが全力で支えること。
最後に。これは父さんたちで決めた訳じゃないんだけど、
「七音くん。華は体が弱いんだ。七音くんにしか守れない。だから、華のことをよろしく頼む…」
華のお父さんは最期に近かったんだと思う。
最後の力を振り絞って俺に伝えてくれたんだ。
だから俺は華のことを守れるように、保健室の先生になった。
だからさっきも言ったけど、華の卒業と一緒に退職するんだ。
そこから跡を継ぐんだ。