ゼンの話が終わり部屋を出た。
急ぎ足で歩く白雪について行く。


「お嬢さん、待ってくださいよっ」


「付いてこないでください」


白雪は足を止める事なく言う。


「無理ですよ。俺はお嬢さんの護衛を頼まれてる身ですので。」


ヒョイっと軽い足取りで塞ぐように白雪の前に立つ。


「なら、これからは私に触れないと誓って下さい。」


真っ直ぐな瞳でオビを見つめる。


「そんな怒んないでくださいよーちょっと寝坊したぐらいで」



「私が怒ってるのはそこじゃなくてっオビが急に、、、///」


何かを言いかけ顔を赤らめまた白雪はまた歩きだした。


「お嬢さん、俺が何ですか?」


イタヅラな笑顔で嬉しそうについて行く。



「うるさいっ///」


「あとお嬢さんその先階段ですけど、見えてます?」


「えっ__」


階段から落ちかけた白雪の体をグイッと自分の方に引き寄せ、後ろからオビが抱きつく体勢になる。


「危ないですよ。お嬢さん」


びっくりしたのかそのまま動かない白雪。


「俺が触れるか触れないかは、お嬢さん次第ですね。」


耳元で呟いて体を離した。


「っっ///」