「雅暉さんのことを、だ、男性として、見てます・・・・・・っ」


「・・・・・・・・??!??」


 雅暉さんは何が起こっているのかわからない、というような顔をしていた。


 自分でも自分が何を言っているのかわからなかった。


 それでもなぜか今しかないと思った。


「す・・・・・・・・・す」


「あーーーー! 苗ちゃん、お店見えたよ!!」


 雅暉さんは私の言葉を遮って、目の前に見えてきたお店に向かって先に歩き出してしまった。


「・・・・・・・・・」


 言わせてくれなかったのか。


 私が何を言おうとしているのかを察して、言わせないように遮ったのか。