多分、ちゃんと陽十香みたいにニコニコ出来ていると思う・・・。
「やった! ありがとう」
陽十香は「ごめんね~本当に」と申し訳なさそうにつぶやきながら私の隣に来た。
私たちは定食を頼んで席に着いた。
陽十香は私の隣に、私の前には桐谷くんと紹介された男の子が座った。
さっぱりした黒髪に清潔感のある白のシャツがとてもよく似合っている。
雨野くんとは違ってあんまり笑わないのかな。
まだ一度も笑顔を見ていない。
「改めて、急に来ちゃってほんとごめんね!」
「本当だよー! 私は良くても、二人、苗と全く面識ないじゃん」
「あはは、ごめんごめん」