酔っ払って私に絡んできた雅暉さんを、美舟さんが引っ張って奥に連れて行った。


 陽十香はそれを見て近寄って来てくれた。


「雅暉さん、ここに来る前もお酒飲んで来てたんだって・・・。多分美舟さんのこと、相当きてるね」


「そうなんだ・・・・・・」


 苦しい。


 雅暉さんは私がこんな風に思っているなんてつゆ知らず、三年も付き合っていた彼女と別れて精神的につらくて、酔っ払って・・・・・・。


 ねえ雅暉さん、知ってる?


 これが私の初恋だよ。