私がこけそうになった先には、雅暉さんがいて、雅暉さんの胸の中にすっぽり収まっていた。


 ななな、何これ、恥ずかしいっ・・・・・・!!


「あっ、す、すいませんっ・・・・・・!」


 私は驚いて雅暉さんから離れた。


「全然良いのに! 苗ちゃん照れ屋さんだな~。なんならもう一回ここ来る?」


「・・・・・・」


 私は顔を真っ赤にするだけで何も返せなかった。


 まだ触れていたところが熱い・・・・・・。


「料理、食べてる? 今日は腕によりをかけたからいっぱい食べてね!」


「は、はいっ!」