た、確かに、今の格好のまま告白するのは……。

少しでも、マシな姿で告白したいとは、思う。



「桜ちゃんはすーーっごく可愛いんだから！」



日奈子ちゃんの言葉に、笑みが溢れた。

いつもの優しいお世辞に、心の中でありがとうと返した。



「ふふっ、フラれたら、日奈子ちゃんに慰めてもらおうかな」

「そのときは、私がお嫁にもらうーっ……！」



再びぎゅーっと抱きついてくる日奈子ちゃんに、私が男の人だったら完全に恋に落ちていたと思う。

日奈子ちゃんはほんとに、可愛さの塊だっ……。

そう思ったとき、顔を上げた日奈子ちゃんが急に真面目な表情になった。



「……でもね、桜ちゃん。普通に考えて、桜ちゃんを振る男の子なんて、この世にいないと思うの……」



もう、日奈子ちゃんったら……。



「ふふっ、日奈子ちゃんはいつも面白いね」