好きって、正直な気持ちも――。

そうしたら、今度こそ前を向けそうな気がした。

この気持ちに区切りをつけて、万里くんと、本当の家族になれる気がした。



「うん! 私は全力で応援するよ!」



そう言って、ぎゅーっと抱きしめてきた日奈子ちゃん。

えへへっ……日奈子ちゃんがいてくれて、本当によかった……。

いつも助けられてばっかりだけど……いつか私も、日奈子ちゃんを助けられるような人になれたらいいなっ……。




「そうと決まれば、桜ちゃん変身計画スタート!」



……え?



「変身計画……?」



日奈子ちゃんの言葉に、首を傾げた。



「今日、私の家でお泊まりしよう! 明日の朝はお化粧して、髪も可愛くしてメガネも外して、とびっきり可愛い姿で告白しちゃおう!」



私以上に気合いを入れ、瞳の中に炎を燃やしている日奈子ちゃん。