なんでこんなに……悲しいんだろう……っ。

好きな子がいたって、別におかしくないのに。

万里くんが好きな子って……どんな女の子なんだろう。

きっと相手の子も、万里くんに告白されたら、すぐにオッケーしちゃうだろうな。

だって、万里くんは誰よりも素敵な人だから。

万里くんに好きになられて嫌な子なんて、きっとこの世にいないんじゃないかと思うくらい。

そして、ようやくこの気持ちの名前がわかった。

そっか……そうだったんだ。

万里くんのこと、1人の人として好きだって思ってたけど……。

――いつの間にか、それ以上になってしまっていた。

いったい、いつから……?

叶うはずがないって、伝える前からわかっているような恋……虚しいだけなのに……っ。

ごめんなさい……万里、くんっ……。