万里くんにも何度か、やっぱり付き合ってるって設定はやめようと提案したけれど、「一緒に登下校する理由としては最適」と却下された。
確かに、親同士が再婚して一緒に住んでるって噂が流れるよりは、いいのかもしれない。
でも……少しだけ、心ない噂話に参っていた。
それに……嘘でも、万里くんの彼女だなんて、おこがましくて申し訳ない。私みたいなのが、万里くんのような素敵な人と付き合えるわけないのに……。
って、なんだかその言い方、私が万里くんと付き合いたいみたい。
私はただ、万里くんのことを人として好きで……。
「桜ちゃん、おはよう!」
「わっ……! あ、日奈子ちゃん……お、おはよう」
ぼうっとしていて、いつの間にか背後にいた日奈子ちゃんに気づかなかった。
驚いた私をじーっと見ながら、不思議そうに首を傾げた日奈子ちゃん。
確かに、親同士が再婚して一緒に住んでるって噂が流れるよりは、いいのかもしれない。
でも……少しだけ、心ない噂話に参っていた。
それに……嘘でも、万里くんの彼女だなんて、おこがましくて申し訳ない。私みたいなのが、万里くんのような素敵な人と付き合えるわけないのに……。
って、なんだかその言い方、私が万里くんと付き合いたいみたい。
私はただ、万里くんのことを人として好きで……。
「桜ちゃん、おはよう!」
「わっ……! あ、日奈子ちゃん……お、おはよう」
ぼうっとしていて、いつの間にか背後にいた日奈子ちゃんに気づかなかった。
驚いた私をじーっと見ながら、不思議そうに首を傾げた日奈子ちゃん。