「え?」
急にシュウの表情が変わったことに驚き、思わずケンタは聞き返した。
シュウはケンタの耳元に口を近づけ、そっと囁いた
(いま入って来た客、映画監督の大城監督なんだ)
ケンタもシュウ程ではないが、日本映画はよく見るので名前と顔はすぐに一致した。
(ウソマジで!?)
そう言ってると、大城監督とその連れの50歳くらいの男性はシュウの真後ろ、ケンタの真っ正面の席に座った。
(チャンスじゃん!声掛けようよ!!)
そう言って身を乗り出すケンタをシュウは力ずくで抑えた。
(違う、ダメなんだ、明日の学生映画祭の審査員が大城監督なんだよ、
たぶんそこの劇場で発表されるからここに来てるんだと思う)
(あ、そうなんだ…)
そう聞かされて一旦は座らされたケンタだったが、ソワソワと落ち着かなかった。
そしてそれはシュウも同じで、後ろの席で何を話しているか、気になって仕方がなかった。
急にシュウの表情が変わったことに驚き、思わずケンタは聞き返した。
シュウはケンタの耳元に口を近づけ、そっと囁いた
(いま入って来た客、映画監督の大城監督なんだ)
ケンタもシュウ程ではないが、日本映画はよく見るので名前と顔はすぐに一致した。
(ウソマジで!?)
そう言ってると、大城監督とその連れの50歳くらいの男性はシュウの真後ろ、ケンタの真っ正面の席に座った。
(チャンスじゃん!声掛けようよ!!)
そう言って身を乗り出すケンタをシュウは力ずくで抑えた。
(違う、ダメなんだ、明日の学生映画祭の審査員が大城監督なんだよ、
たぶんそこの劇場で発表されるからここに来てるんだと思う)
(あ、そうなんだ…)
そう聞かされて一旦は座らされたケンタだったが、ソワソワと落ち着かなかった。
そしてそれはシュウも同じで、後ろの席で何を話しているか、気になって仕方がなかった。