引越しが済んで1ヶ月がたち、渋谷の路上でギターを片手にケンタは歌っていた。
まだ足を止めて聞いてくれる人も少なく、ファンと呼ばれる人も1人しかいなかったが、何より東京で音楽をやれていることが嬉しかった。
「ケンタ!」
ちょうど一曲歌い終わった時にシュウが声を掛けてきた。
「兄ちゃん!?今日は学校休みなの?」
「いや、今日は課外授業、外で映像を撮ってくるんだよ」
そこまで話したところでシュウはケンタの前で座る10代後半の女の子に気付き、声を掛けた。
「こんにちは、ケンタの歌を聞いてくれてありがとうね」
「あ、お兄さんですか!?
わ、私エリって言います!
こちらこそいつもありがとうございます!」
突然声を掛けられ、顔を真っ赤にするエリを見てシュウはまたニコニコと笑い、ケンタにそっと耳打ちした。
「可愛い子だな、彼女になればいいのにな、」
「うるさいよ!映像撮るんだろ!」
「ハイハイ」
シュウはまたニコニコ笑い、駅へと歩いて行った。
まだ足を止めて聞いてくれる人も少なく、ファンと呼ばれる人も1人しかいなかったが、何より東京で音楽をやれていることが嬉しかった。
「ケンタ!」
ちょうど一曲歌い終わった時にシュウが声を掛けてきた。
「兄ちゃん!?今日は学校休みなの?」
「いや、今日は課外授業、外で映像を撮ってくるんだよ」
そこまで話したところでシュウはケンタの前で座る10代後半の女の子に気付き、声を掛けた。
「こんにちは、ケンタの歌を聞いてくれてありがとうね」
「あ、お兄さんですか!?
わ、私エリって言います!
こちらこそいつもありがとうございます!」
突然声を掛けられ、顔を真っ赤にするエリを見てシュウはまたニコニコと笑い、ケンタにそっと耳打ちした。
「可愛い子だな、彼女になればいいのにな、」
「うるさいよ!映像撮るんだろ!」
「ハイハイ」
シュウはまたニコニコ笑い、駅へと歩いて行った。