「兄ちゃん、夏服ってどこに入ってる!?」
四畳二間の部屋に段ボールが無数に並ぶなか、清水シュウと清水ケンタの兄弟は引越しの荷物を一つずつ開けていた。
「それならここに入ってるよ」
「もう、段ボールには何が入ってるか書いてって言ったじゃんかよ!」
兄のシュウに怒るケンタをシュウはニコニコと笑い、荷物を取り出していた。
と、夏服を取り出していたケンタの手が止まった。
「兄ちゃん使い捨てカメラが出てきたよ」
「あ、前に旅行に行った時に1枚撮り残してたやつだ」
そう聞くと
ケンタはいたずらっ子のようにニッコリと笑った。
「兄ちゃんオレ達の東京進出記念に一緒に写真撮ろうよ」
「兄弟でかよ、恥ずかしいよ」
「いいじゃん、ほらもっと寄ってよ」
ケンタは無理やりシュウの肩を組み、カメラを持つ右手を伸ばして、シャッターを押した。
「オレ達が売れた時にこの写真絶対雑誌にのるよな!?」
シュウは黙ってケンタの問いかけに頷き、笑いながら引越しの段ボールをまた一つ片付けた。
四畳二間の部屋に段ボールが無数に並ぶなか、清水シュウと清水ケンタの兄弟は引越しの荷物を一つずつ開けていた。
「それならここに入ってるよ」
「もう、段ボールには何が入ってるか書いてって言ったじゃんかよ!」
兄のシュウに怒るケンタをシュウはニコニコと笑い、荷物を取り出していた。
と、夏服を取り出していたケンタの手が止まった。
「兄ちゃん使い捨てカメラが出てきたよ」
「あ、前に旅行に行った時に1枚撮り残してたやつだ」
そう聞くと
ケンタはいたずらっ子のようにニッコリと笑った。
「兄ちゃんオレ達の東京進出記念に一緒に写真撮ろうよ」
「兄弟でかよ、恥ずかしいよ」
「いいじゃん、ほらもっと寄ってよ」
ケンタは無理やりシュウの肩を組み、カメラを持つ右手を伸ばして、シャッターを押した。
「オレ達が売れた時にこの写真絶対雑誌にのるよな!?」
シュウは黙ってケンタの問いかけに頷き、笑いながら引越しの段ボールをまた一つ片付けた。