「オレはアンタ達がさっき話してた清水シュウの弟だよ！！
そこにいるのが兄貴のシュウだよ！！」



「…ぇあ…！！」



大城監督の連れは驚きのあまり言葉にならない声をあげた。



「お前らみたいな汚い奴らがいるから真面目にやってる奴が評価されねぇんだよ！！」


「もうやめろケンタ！！」


シュウが無理やりケンタを引き離したところで店員もやって来て、ケンタの両脇を抱えた。


「お客さん！暴れるなら表へ出てください！」


ケンタが店員に抱えられ表へ出される中、大城監督の連れは力なく地べたに座りこんだ。



シュウはその肩を抱き上げ椅子につかせると、大城監督へ深々と頭を下げた。



「…すいません監督、ご迷惑をお掛けしました。」