「は!?俺!?」

『そう。』


どうやら俺は無視されていた訳じゃないらしい。


「どこに行けばいいって知る訳ないじゃん。」

『俺も。だから聞いた。』


そう言うと金髪は困った顔をして言った。


「って言われてもなぁ?てか見ない顔だけど
 お前誰?」

『誰って....転校生?』

「転校生!?通りで見ない顔なわけだ。
 それならあれじゃん。あれ。理事長室!」


転校生って珍しいのか?まぁ高校で転校って
確かに滅多にないかと俺は1人納得した。


『そうだ。俺理事長室来いって言われてたわ。』

「いや、忘れてただけかよ!」


騒がしい奴だな。まぁいい奴だと思うけど。


『まぁ助かった。、さんきゅ』

「おーじゃあな」

『じゃあ、またな 陽』


そう言って俺は理事長室を目指した。