この幸せが、あっという間にガラスみたいに粉々に砕けてしまったら……どんなに悲しいだろうって。


考えると、すごく怖い。


絢斗の真意がわからないうちは……


あんまり素直に喜ばない方がいいんだよね?


こんなに嬉しいのに……


私は、複雑にアップダウンする、自分自身の定まらない感情を抑えるのに必死だった。


「一花。今日から俺達は一緒に住むんだ。窮屈にならないように、何か不便があったらすぐに言ってくれ。遠慮することはない。いいな」


「はい……お気遣いありがとうございます」


「それから、食事は、俺も料理が出来るから時間がある方が作ることにしよう。2人が忙しい時は、外食なりテイクアウトなり、無理しないようにして。家事も同じ。本当に……一花には、ここにいる時はリラックスしててもらいたい」


絢斗は優しい、優し過ぎるよ。