《銀河》


次の日。

学校に行くのが、イヤだった。

ただ、単純に学校に行きたくなかった。

小笠原はもちろん、クラスメイトにも会いたくない。

どんな態度をとられるかはだいたいわかってる。

行きたくないなぁ。

……まあ、行くしかないんだけど。

俺は渋々制服に着替えて家を出た。







教室の中は地獄だった。

みんなが俺を腫れ物のように見ていた。

誰も俺に話しかけてこないけれど、みんなが俺のことを噂している気がする。

まあ、今更噂とか気にしないけど。

ただ……




「アハハっ!なにそれ〜!」





教室の後ろの方から、甲高い笑い声が聞こえる。

クラスでもオシャレで人気な女子たちと話している女。

小笠原だ。

……なんで、昨日の今日で小笠原はあんなに笑えるんだ?

俺は小笠原のせいで迷惑してるのに。

さすがに小笠原は俺に話しかけてこないが、いつも通りすぎてさすがにムカついた。

早く放課後になればいいのに。