町田さんと別れて私は一人歩きながら方考えていた。

 町田さんの光くんを想う気持ち、そして私が光くんに対する気持ち。
 その差は確かなものだった。
 その差もなにも、町田さんが光くんを想う気持ちと私が光くんに対して思う気持ちは全く種類が違う。

 そんな私がプライベートで光くんと二人きりで会うなんて……やっぱりダメだよね……。

 私は光くんから想いを告げられて、その想いを知っていながら光くんと二人きりで会うというのは……やっぱり光くんに失礼だし誠意がない。

 町田さんが私に『プライベートで光くんと二人きりで会わないで』と、お願いしたこと……町田さんのそのお願いは正当だと思った。
 私みたいに光くんに対しての思いが中途半端な者は、光くんとプライベートで二人きりで会ってはいけないと思った。

 私はプライベートで光くんと二人きりで会うことはやめておこうと思った。



 家に帰って、私はすぐに自分の部屋に入った。

 部屋に入ってから、しばらく私は、ただぼーっと椅子に座っていた。
 するとスマホが鳴った。メールだ。
 私は確認しようとスマホを手にした。

 え……光くん……。

 私は、そのままメッセージを確認した。