私は走り続けている間、思っていた。
なんであんなこと光くんに言ってしまったのだろうと。
私はものすごく後悔をした。
……でも、さっきはなぜかあんな言葉が簡単に出てしまった。
……なぜか……? 違う……。
本当は、なぜかじゃなく、私自身とっくに気付いていることなのかもしれない。
私は隼翔と久しぶりに再会して動揺をしていたと同時に自分の心がざわついていることに気付いた。
……私は、たぶんまだ隼翔のことが…………そう気付かされた。
そう気付かされたと同時に私の心の中がグサッとした。
そして私の心の中がグサッとしていたときに光くんが私に…………それで私の心の中がパニックになってしまった。
パニックになってしまって頭の中がぐちゃぐちゃになって一体どうしたらいいのかわからなくなってしまった。
頭の中がぐちゃぐちゃになって私は制御不能になってしまった。
制御不能になった私は光くんにあんなことを言ってしまった。
光くんは何も悪くないのに……。
私は光くんに謝らなければいけないと思った。
でも謝る勇気がない。
……どうしよう……せっかく仲良くしてくれているのに……。