授業中も、ミヨリがずっとちょっかい出してくる。

「あんまり脇腹つつくなよ。」

「ヒビキくんと、一緒にお勉強、嬉しいな。」

「...勉強してるように見えないけど。」

「えへへ、横顔もカッコいいね。」

「なあ...。」

「ヒビキくん、大好きー。」

「人の話きいてくんないかな。
授業に集中できない。」

こいつ、路線に入ると全く人の話をきかないからな。

「そういえば、ヒビキくん。
お姉ちゃんにお話ししたの。」

「え...より戻したって?」

「うん。
また、近いうちにお家遊びに来てって言ってたよ。」

そういえばいたな...。

ミヨリの姉は、彼女と同様、少し変わってる。

羽が生えるとかじゃないけど、なんというか...。

あやしいオカルト話にめっちゃ精通してるというか。

見た目が綺麗な人ということもあって、より一層奇妙だ。

出来ればあまり関わりたくない。