隣に座っていた伯母様は そっと 由希の肩を抱いて、
「こんな可愛い娘に 心配かけて。和君と美奈ちゃんを 叱らないとね。」
と優しく言う。
由希は 嬉しさに 泣きそうになる。
「みんなは いつも 楽しく話しているでしょう。だから 一緒にいたくなるの。安心するし。」
由希の 素直な言葉に、
「うちは 何でも話して 秘密がないから。だから 安心なんだよ。由希ちゃんも今 素直に 自分の気持ちを 言ってくれたじゃない。これからも 安心して なんでも話してよ。」
絵里加のパパの言葉に、由希は 笑顔で頷く。
「大きくなると 家族と 話さなくなるのが 普通だと思っていたから。こんなに 話せる家族って すごく素敵。」
ニコッと笑う由希に
「由希ちゃん、笑うと 絵里ちゃんにそっくり。」
と伯母様が言う。
みんなも頷き、
「本当ですか。嬉しい。」
と由希は喜ぶ。