「確かに、麻有ちゃんも 無謀だったわ。初台から ここまで 歩いて来たりして。」

伯母様の言葉に 絵里加のママは しまった という顔をした。

そして、
 

「あれは、たまたまよ。天気が 良かったから。」

と口を尖らせて言う。
 

「しかも あの時 絵里ちゃんを 抱いて来たのよ。大きなお腹して。」

お祖母様も 思い出したように言う。
 

「そうだったかしら。絵里ちゃん 途中まで ちゃんと歩いたのよ。」

絵里加のママの言い訳が おかしくて 由希も 笑ってしまう。