「こんにちは。」

と言う 優しい声で 絵里加の家族が リビングに 入って来た。
 


「わあ、結ちゃん。大きくなって。」


母は言い みんなが 結子に 笑顔を向ける。


健吾に 抱かれた結子は、お人形のような 愛らしさで。

好奇心に輝く目を 由希の家族に 向けている。
 


「由希ちゃん、おめでとう。本当にすごいわ。」

絵里加は、由希の手を取って言う。
 


「ありがとう。絵里ちゃん 今日から お世話になります。」

由希は 丁寧に お辞儀をする。
 

「ううん。由希ちゃんが来てくれて 絵里加 とっても嬉しいの。こちらこそ、よろしくね。」

絵里加は温かく言う。