驚くほどの 由希の努力。
それを 完璧にサポートした 絵里加の家族。
由希は 1月の推薦入試で 絵里加の高校に 合格した。
母と 絵里加のママと 由希の3人で 合格発表を 見に行く。
自分の番号を 見つけた由希が、
「あった。受かった。」
と振り返る。
「まさか。本当?信じられないわ。」
掲示板から 目を逸らしていた母は 嬌声を上げる。
「由希ちゃん すごい。おめでとう。」
絵里加のママは、由希の肩を抱く。
「みんなのおかげだよ。みんなが 協力してくれたから。」
世界を広げる 切符を手に入れた由希は、表情も 言葉も柔らかい。
「本当に よく頑張ったわ。とても 誇らしいわ。」
絵里加のママは 声を潤ませる。
「絵里ちゃんママ 色々 ありがとうございました。」
由希は 改めて お礼を言う。
そんな由希の様子を 母も 満足気に見つめる。