由希の努力は みんなに伝わり 回りも 由希の為に 動き始める。
3学期になってすぐに 由希は 担任の先生に 呼ばれる。
「小島さん 推薦入試も 視野にいれたらどうかな。」
先生の言葉は 意外だった。
「推薦ですか。」
由希は 驚いた声を出す。
「募集要項 調べてみたら、推薦と一般があって。両方 受験できるんだ。小島さんは 今のところ 推薦の条件 全部クリアしているから。」
先生は そこで言葉を切る。
「ただ 推薦入試でも 考査があるから。そっちの対策も 必要になるよ。」
と由希を 見て続けた。
由希は頷いて、
「考えてみます。あまり 倍率が高いなら 受けても無駄だから。」
絵里加のママに 相談しようと 心の中で 思いながら 由希は答える。
由希の受験の為に 色々調べて 動いてくれる 絵里加の家族。
由希の、頼りになる 味方だから。