中学2年の夏、絵里加が 赤ちゃんを連れて 別荘に来た。
由希も 赤ちゃんを見に 別荘に行く。
ようやく 首が座ったくらいの 小さな赤ちゃん。
「結子っていうの。」
絵里加は 由希に 抱かせてくれる。
絵里加に良く似た 大きな目で 由希があやすと ニコッと笑う。
「可愛い。結ちゃん、結ちゃん。」
由希は 溶けるような笑顔で 結子を見る。
結子が着ている服は 普通のベビー服なのに 肌触りが違う。
色や柄も 上品で 高級感がある。
近所で 見かける赤ちゃんとは、やっぱり違っていた。
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