由希が 通っている塾にも 由希以上に 成績の良い子は いなかった。
塾教師も 由希の指導には 熱が入っていた。
由希の為に 残って 指導してくれる先生や 由希用の教材を 用意してくれる先生もいた。
自分が 特別扱いされることは、心地よい。
勉強が理由でも。
ただ、それは プレッシャーでもある。
期待に応える為に さらに 努力を重ねる由希。
勉強と言えば 家族と 係らなくてよいから。
成績が上がると 喜んでくれる人が いるから。
反抗期の 歪んでいく心を 勉強が 支えてくれる。
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