披露宴が終わって、みんなを 送り出す 絵里加の両親。

由希の家族に 近付いて
 


「ごめんなさいね。ゆっくり 話せなくて。」

と絵里加のママは言う。


そして由希を見て、
 


「懐かしいわ。制服、変わってないのね。」

と言う。祖父が、
 


「由希は、麻有子みたいだよ。痩せっぽちで 目ばかり大きくて。」


と笑う。
 


「一生懸命 勉強して 大学は 東京にいらっしゃい。」



と絵里加のママは 由希の肩に 手を置く。



由希は 思わず 頷いてしまう。




そして、それが 由希の目標に なっていく。