かつて自分も 由希と同じように 苦しんでいた。


心に満ちてくる 妬みや僻みを 持て余していた。



自分には 助けてくれる 身内がいなかったから 全部一人で切り開いた。


でもそれが 智之との再会に導いた。


両親や 妹への 感謝を込めて 由希の力になりたいと 思っていた。


血が繋がった 姪だから。


由希から 同じ思いを 感じたから。
 


一日ごとに 明るく 輝きだす由希に 麻有子は 安心し、感動していた。


由希の 喜ぶ顔が嬉しかった。


そして 由希を迎え 快く援助してくれる智之に 感謝の気持ちで いっぱいだった。
 


まだまだ 先は長いけれど 由希なら大丈夫。



人間としての 大切な部分を 理解することができたから。



ゆっくり歩いてほしい。



助けられる限り 力になるから。



由希の これからの道は 必ず 輝くと 信じられるから。
 
 
 



 
                〜end