弁護士になる為に 必要なこと 大学の学部のことや 法科大学院のこと。

司法試験のこと。

今から できる準備があるのか。


由希が聞くことに とても親切に 答えてくれる。


一つ一つ、メモを取る 由希の 真剣さに 興味深い表情で。
 

「由希ちゃん、すごく 成績良いんだって。」

ひとみに言われて 俯いて 首を振る由希。
 

「そのノート 見ればわかるよ。すごく簡潔に 要点を メモしているからね。由希ちゃん 大学生になったら アルバイトにおいで。意外と勉強になるから。」


ひとみの父親は 気軽に “ 由希ちゃん ” と呼び とても ありがたい言葉かけてくれる。
 


「本当ですか。ありがとうございます。是非、お願いします。」

目をキラキラさせて 答える由希に 二人は 笑顔を向ける。
 


「絵里加ちゃんのご両親 立派な方だからね。うちも 由希ちゃんの力になれれば 嬉しいよ。」

そう言う ひとみの父親に 由希は 丁寧にお礼を言って 法律事務所を後にした。