明るい返事で ドアを開けてくれた女性は、
「わあ。絵里加そっくり。」
と由希を見て言った。
絵里加の友達の ひとみ。
温かな笑顔に ホッとして 由希は挨拶をする。
「はじめまして。小島です。宜しくお願いします。」
高校の制服で来た由希を 懐かしそうに 見つめて 奥へ 案内してくれた。
相談室のような部屋で すぐさっきの女性と 年配の男性が 入って来た。
「はじめまして。小島と申します。お忙しい中 お時間を作って頂き ありがとうございます。」
由希が 立ち上がって 挨拶をすると、
「高校生なのに しっかりしているね。楽にして。絵里加ちゃんの従姉妹なの?」
年配の男性は 優しそうな笑顔で 由希に 名刺を差し出してくれた。