赤坂のオフィス街。

ビルの六階に “ 萩原法律事務所 ” の看板は 出ていた。


約束の時間の 五分前に 着いた由希。

エレベーターを 降りると すぐに 事務所のドアがあった。


少し緊張して インターフォンを押す。
 

「廣澤さんの紹介の 小島と申します。萩原先生は いらっしゃいますか。」