子供達を 絵里加のママに預けて 由希と一緒に 行こうとする絵里加。
 

「絵里ちゃん、私 一人で大丈夫だよ。ちゃんとご挨拶して お話し聞いてくるね。」

由希の言葉に
 

「本当?それじゃ ひとみに よく頼んでおくわね。」

と少し心配そうに言う。


由希は 絵里加の優しさに 胸を打たれる。


こんな風に 自分の為に 誰かが動いてくれること、自分を 心配してくれることに 慣れていなかったから。


いつか 自分も 人の為に動ける人間になりたい。


全てが 由希にとって 新鮮な喜びだった。