「絵里加は無謀だから。ケンケン、見張っていてよ。」

絵里加のパパに言われて、健吾は大きく頷く。
 

「ねえ、赤ちゃん見てきて。」


絵里加に言われて みんなと 新生児室の赤ちゃんを見る。


ガラス越し、絵里加の赤ちゃんは 結子にそっくりの 大きな目を開けていた。
 

「可愛い。小さいね。」
 
「結ちゃん、そっくり。」


みんな 歓声を上げて 赤ちゃんを見つめる。



家族が増える喜びや 命を守る責任を みんなが それぞれに噛みしめながら。