家族の会話が楽しくて 食事が済むと リビングに集まる。


話しを 否定する人がいなくて いつも温かく受け止めて 応援してくれるから。

だから 何でも 話したくなる。
 

「それよりも 絵里ちゃん、まだ産まれないの。そろそろじゃない?」

壮馬が言って、
 

「そうなのよ。昨日健診で いつ産まれても いいって言われたらしいわ。」

絵里加のママが 心配そうに言う。
 

「ケンケンが 焦っていて。毎日、俺に 電話してくるんだよ。」

絵里加のパパは笑う。
 

「パパに電話しても 仕方ないじゃない。」

壮馬も笑って言う。
 

「結ちゃんも いるから。心配なんだろう。今日も 昼過ぎに 絵里加が 電話に出ない って電話してきてさ。そんな時もあるから 落ち着け って言ったんだよ。」

絵里加のパパは 笑顔で言う。
 

「絵里ちゃん なんだったの?」


絵里加のママも 不安そうに聞く。
 

「結ちゃんが ウンチして。オムツ 替えていたんだって。」

絵里加のパパの言葉に みんなが 声を上げて笑う。