「由希ちゃん これから みんなと買い物に行くの。由希ちゃんも 一緒に行こうね。」
絵里加は 優しく言ってくれる。
由希は 嬉しそうに頷く。
この上品な家族と 一緒にいると、自分まで お嬢様になったような 錯覚をする。
「そうだ、ママ。由希ちゃんに お洋服をプレゼントしたいわ。絵里加が 選ぶから。」
絵里加の提案に、みんなが 笑顔で頷く。
「絵里ちゃんのお洋服、大切に着てもらえて。絵里ちゃん、嬉しいものね。」
絵里加のお祖母様の言葉に、
「そうなの。絵里加、妹いないでしょう。由希ちゃん、妹みたいに可愛くて。」
と絵里加が言う。
温かく 優しい笑顔で 絵里加の言葉を 聞く家族。