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「お疲れ様でした。お先に失礼します」
定時より遅れた19時になった頃に退勤し、車に乗り込んだ。車のエンジンをかけて出発しようと思ったその時…
プルルルル…プルルルル…
【着信:凛】
…凛?
「もしもし?」
『彩愛ー?今日今から空いてる?』
「うん、今帰りだし大丈夫だけど」
『じゃぁ…いつもんとこ集合ね!じゃ!』
「えっ…⁉︎ちょ、凛…⁈」
呼びかけた時にはもう電話は切れていて…凛は変わらないなと思う。
そういう安定感が落ち着くけど…いつも急すぎだ。
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凛がいういつもの居酒屋に着くと、彼女ともう1人。
「彩愛〜!こっち!お疲れー!!」
「愛美⁈え、いつ帰って来たの⁈」
高校時代からの友人の凛と愛美。凛は、地元の中小企業に就職しほぼ毎日飲みに誘うけど愛美は東京で就職したんだ。
会うのは、何年ぶりかな。
「彩愛、取り敢えず座ってよー…何飲む?」
「ほうじ茶」
凛が店員さんに頼んでくれた。
「久しぶりね、実はね私結婚するんだよね〜」
「えぇ⁈」
「大学時代に仲良かった人と、ね。」
…結婚、か。
まだまだ先だと思ってたのになぁ。